こんにちは!オンラインショップ Silversalt (シルバーソルト)のブログです。
アナログフォトの世界的な状況や、現像技術に関するヒント、テストによる新しいデータなどを載せていきます。お楽しみに!
シルバーソルトでは、アナログフォトグラフィのためのBW/カラーフィルム、現像薬品や印画紙など自家現像まわりの製品を、EU、主にドイツから取寄せお求めやすい価格で販売しています。
Your Analogue Specialist
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Rollei RPX 400 のような ISO 400/27° フィルムの代わりに、RPX 100(ISO 400/27°で露光)をよく使う。RPX 400と比較して、この組合わせで得られる より細かい粒状性と見栄えが好みだ。 重要なのは、これはプッシュ現像ではないということ。プッシュ現像はコントラストを上げるテクニックだ。私はコントラストを上げる(つまりトーンレンジを狭くする)のではなく、感度を上げることを望んでいる。RPX フィルム と SPUR Speed Major の組合せは、コントラストを上げずに高感度を得るための非常に良い組合わせとなる。 フィルムの現像は、SPUR のデータシートに従った。コントラストはN(ノーマル)。もちろん、SPURのデータを検証するために、ここに書かれているような一連のテスト露光を行い、2段の露出アンダーでもコントラストが本当に正常かどうかを確認することもできた。しかし、私はフィルムと現像液と時間を無駄にしたくなかった。データを検証するために、私はハイランドTRD Zを小絞りで使用した。これはlogDで濃度を読み取ることができるが、ゾーンを読み取るのにも使える。 通常のコントラストを持つネガの場合、ゾーン1 とゾーン8 の間のコントラストの傾きは約0.6 であるべきだとわかっている。この傾きをガンマと呼ぶ。こちらも参照してほしい。 ベースとフォグにゾーン0 を設定した(写真1)。これで、ネガ上のさまざまな場所を測定して、どのゾーンかを確認できるようになった。例えば、空はゾーン10.8 だ。さまざまな場所を測定し、ゾーン1 とゾーン8 に該当する場所を探す。ゾーン1(写真2)を見つけたら、測定モードを「zone」から「density(濃度)」に変更し、0.12の濃度を得た(写真3)。ゾーン8 では1.38 の濃度を得た。これでガンマ線を計算できる。測定データでは、ネガのガンマは0.6 だった。完璧なノーマルコントラストネガで、2~2.5級程度でプリントされるはずだ。 濃度計は、理路整然とした再現性の高い作業を望む暗室作業者にとって、非常に有用な機器である。プロの暗室には標準装備されているが、趣味の暗室にも多く見られる。 SPURは最も先進的な現像剤を世界市場に送り出していることで有名である。彼らはさまざまな機能を持つ多くの現像ソフトを提供している。使ったことのない方は是非試してみて欲しい。 Rollei RPX 100 120 (EI 400/27°), SPUR Speed Major:
本テストでは、以下フォマ主要3フィルムの比較を行いたいと思う。Fomapan 100、200 および 400。 これらフィルムはすべて “profi line (フォマパン プロフェッショナル ライン)“であり、私の経験では最も安定した最良の結果が得られるフィルムである。テストは、フィルムのボックススピード(公称感度)ではなく、実効感度でテストを行う。Fomapan 100の実効感度はISO 100/21°、Fomapan 200の実効感度もISO 100/21°、Fomapan 400はISO 200/24°である。 Fomapan 100と400は立方晶粒子(cubic grain )フィルム。Fomapan 200はよりモダンな平板状粒子(tabular grain) を持つフィルムである。Fomaではこの平板状粒子の乳剤のことを”hexagonal core”あるいは”shell tabular”粒子と呼んでいる。通常、平板状粒子フィルムは立方晶粒子よりも定着時間を長く要する。ゆえにFomapan 200の定着時間は長くなる。Fomapan 100と比較して2.3倍長いクリアタイムを私は測定した。Fomapan 100のフィルム色は、Fomapan 200や400がより緑色であるのに比べ、やや紫色が強い。 現像液には、私はSPUR Silversaltを選んだ。理由は、フィルムの真の感度(実効感度)を引き出し、非常にシャープネスを実現してくれるからである。この現像液は、「自然な」カーブの濃度グラフとフィルムの特徴を維持するという意味で、フィルムの濃度グラフを変えることがない。また、粒状性も保たれる。例えばAdox Atomal 49は補正現像液で、ハイライトをフラットにし、粒子を丸くする。一方、Adox Rodinalはその逆となる。標準的な希釈では、ハイライト部の曲線はより急峻となる(コントラストをより強める)傾向がある。私はフィルムの真の特徴を保ちたいので、SPUR Silversaltを使用している。 まず、フィルム解像度のテストを行った。ターゲットのコントラストは1:64(6ストップ)。これは街角でよく見られるコントラストである。解像度は1:1000の方が高いが、1:64の方が撮影者の日常生活によりリアルである。コントラストが高くなれば解像度も高くなるからである。結果は以下の通り。Fomapan 100: 37 lp/mmFomapan 200: 37 lp/mmFomapan 400: 33 lp/mm (これらの結果は、解像度テストの他の結果と直接比較することはできないことに留意してください。それらはテストの個々のセットアップに依存しすぎるためです) この後、カラーテストを行った。それぞれの色がモノクロームでどのように表現されるだろうか。Fomapan 100は、200や400に比べて赤が際立って濃い。Fomapan 400は、最も明るい赤と最も暗い緑を持つ。 テストフォトは、濃度グラフから得られたデータで撮影を行った。フィルム感度のゾーン1と現像時間のゾーン8が基準点である。これは私が推奨するデータだが、もちろん露出や現像時間を変えたり、別の現像液を使ったりすることで、フィルムの印象は大きく変わる。私の側からは、例えばゾーン5の濃度を3本とも同じにするなど、フィルムのトーンを合わせる努力はしていない。また、フォマパン400のシーンは他のとは少し異なる。ISO設定の際にミスをしてしまい、すでに撮影シーンをバラしてしまった後にシーンを再び作り直さなければならなかったからだ。 スキャンはもちろん本物のプリントの代わりにはならない。 例えば、粒子はプリントよりもスキャンの方が粗く見える。しかし、フィルムの見た目の第一印象をあなたに与えてくれる。テストフォト中にあるグレースケールを見て欲しい。これは”Grey Scale #14″と呼ばれている。グレースケールには19のフィールドがある。19番が最も暗い。Fomapan100では、18番と19番ではネガで違いが見られない。ネガで、テストフォトのグレースケールのフィールドが、隣のより暗いフィールドと明確に区別できたのは、以下の通り。Fomapan 100:フィールド18まで(19のうち)Fomapan 200: フィールド19全て(グレースケール全体において明確に区別できた)Fomapan …
使用フィルムはSPUR UFG 120(6×7)。フィルムはISO 80/20°で露光、SPUR UFG-1現像液を使用し、データシートに従い現像を行った。撮影日は晴れだったものの少し曇がでていた。空は青くなく霞んでいた。葉はほとんど春の新緑で薄緑だった。画像はすべてネガからのスキャンで、修正は行われていない。 最初の写真:フィルターなし。グリーンのトーンが心地よく分離しているのがわかる。手前の木は直射日光を受け、葉はかなり明るい。 2枚目:ライトグリーン(グリーン/イエロー)フィルター使用。フィルターファクター2。ライトグリーンの葉が明るくなり、暗いグリーンと明るいグリーンのトーンが強く分かれている。 3枚目:オレンジ色フィルター使用。フィルターファクター2.5。 写実的でなく、夢のような写真になった。赤外線に対するフィルムの感度がはっきりとわかるようになった。非常にシャープなベース画像の上に、明るい画像が重なっているように見える。この効果はスキャンではわかりにくいが、プリントではわかりやすい。これは次の2枚の写真でも同様である。 4枚目:赤色フィルター使用。フィルターファクター4。赤色フィルターで撮影した写真では、IR効果が強く出ている。それはもう現実的ではなく、幽霊か夢の世界の風景のように見える。フィルターファクターは(この赤色フィルターでは通常の)8ではなく4しか使っていないことに注意してください。 5枚目:IRフィルター(715nm)使用。フィルターファクター8。ハイライトの濃度が非常に強いので、ネガのスキャニングにはすでに問題がある。この画像をプリントすることは可能だろうが、ハイライト分離を良くするためには、いくつかのトリックが必要だろう。 使用フィルターは以下の通り。グリーン :マルミ MC-P00オレンジ :マルミ MC-YA2赤 : マルミMC-R2赤外線 :ヘリオパン・インフラロット715 使用しているブログソフト WordPress では大きな画像は非常にソフトに表示されるようです😢実際には、このフィルムは非常にシャープです。
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