Rollei RPX 100 EI 400/27° と SPUR Speed Major について

Rollei RPX 400 のような ISO 400/27° フィルムの代わりに、RPX 100(ISO 400/27°で露光)をよく使う。
RPX 400と比較して、この組合わせで得られる より細かい粒状性と見栄えが好みだ。

重要なのは、これはプッシュ現像ではないということ。プッシュ現像はコントラストを上げるテクニックだ。私はコントラストを上げる(つまりトーンレンジを狭くする)のではなく、感度を上げることを望んでいる。RPX フィルム と SPUR Speed Major の組合せは、コントラストを上げずに高感度を得るための非常に良い組合わせとなる。

フィルムの現像は、SPUR のデータシートに従った。コントラストはN(ノーマル)。
もちろん、SPURのデータを検証するために、ここに書かれているような一連のテスト露光を行い、2段の露出アンダーでもコントラストが本当に正常かどうかを確認することもできた。しかし、私はフィルムと現像液と時間を無駄にしたくなかった。データを検証するために、私はハイランドTRD Z小絞りで使用した。これはlogDで濃度を読み取ることができるが、ゾーンを読み取るのにも使える。

通常のコントラストを持つネガの場合、ゾーン1 とゾーン8 の間のコントラストの傾きは約0.6 であるべきだとわかっている。この傾きをガンマと呼ぶ。こちらも参照してほしい。

ベースとフォグにゾーン0 を設定した(写真1)。これで、ネガ上のさまざまな場所を測定して、どのゾーンかを確認できるようになった。
例えば、空はゾーン10.8 だ。さまざまな場所を測定し、ゾーン1 とゾーン8 に該当する場所を探す。ゾーン1(写真2)を見つけたら、測定モードを「zone」から「density(濃度)」に変更し、0.12の濃度を得た(写真3)。ゾーン8 では1.38 の濃度を得た。
これでガンマ線を計算できる。測定データでは、ネガのガンマは0.6 だった。完璧なノーマルコントラストネガで、2~2.5級程度でプリントされるはずだ。

濃度計は、理路整然とした再現性の高い作業を望む暗室作業者にとって、非常に有用な機器である。
プロの暗室には標準装備されているが、趣味の暗室にも多く見られる。

SPURは最も先進的な現像剤を世界市場に送り出していることで有名である。
彼らはさまざまな機能を持つ多くの現像ソフトを提供している。使ったことのない方は是非試してみて欲しい。

Rollei RPX 100 120 (EI 400/27°), SPUR Speed Major: