Update:Adox Rodinalページ!
現在も生産される最古の現像液Rodinal。非常にシャープかつ多才な現像液ゆえ独自のページを作りました。
現ロジナールユーザーの方に情報を少し追加しましたが、将来のロジナールユーザーの方にとっても役立ててもらえるのではと思います^^


Your Analogue Specialist
Update:Adox Rodinalページ!
現在も生産される最古の現像液Rodinal。非常にシャープかつ多才な現像液ゆえ独自のページを作りました。
現ロジナールユーザーの方に情報を少し追加しましたが、将来のロジナールユーザーの方にとっても役立ててもらえるのではと思います^^

私たちは、Adox ロジナール現像液におけるフォマパン100、200および400の感度および現像時間のテストを行いました。
フィルムサイズ:35mm
使用タンク:(もちろん!)JOBO 1510タンク
<フォマパン100>
露出:ISO 100/21°
希釈・時間:Adox Rodinal 1 + 49、20℃、13.5分
攪拌:30/60/3(最初の30秒は連続倒立攪拌、その後60秒ごとに3回の倒立攪拌を時間がくるまで繰り返します)
<フォマパン200>
露出:ISO 100/21°
希釈・時間:Adox Rodinal 1 + 49、20℃、16分
攪拌:30/60/3
<フォマパン400>
露出:ISO 200/24°
希釈・時間:Adox Rodinal 1 + 49、20℃、16分
攪拌:30/60/3
先日、私たちのラボサービスで、誤って5ストップ露出不足で撮影されたSilvermaxフィルムの現像をお受けしました。
5ストップ露出不足とは、ISO3200/36°でフィルムを撮影したのと同じことになります。
Silvermaxフィルムは露出アンダーを好まないフィルムですので、物事はさらに複雑になります。
お客様のフィルムを現像する前に、まずネガのテストを行いました。
SPURの技術者と相談した後、SPUR Speed Major 現像液を用い、希釈1+7でフィルム現像を行うことにしました。
SPUR Push Masterを20%追加しました。
現像時間は、JOBO CPE-3(回転)で15分、温度は28℃でした。
このテストを始める前、私モーグは、画像は殆ど現れないだろうと、殆ど期待を持っていませんでした。
しかし、結果は予想以上に良いものとなりました。
もちろん、粒子はかなり大きく、シャドウディテールは欠けていますが、画像は良く見えます。
*添付画像はテストネガのものです。

最高の結果をもたらすことで知られている、素晴らしい組合せのアグファ Copex Rapid とシュプール Dokuspeed SL 現像液。
でも、アグファのこのフィルムは既に製造は行われておらず、在庫分から出荷されているだけの古いフィルムです。
もはや新鮮でないこのフィルムと、以前のDokuspeed SL現像液を使用した場合、ネガ上に不均一な現像スポットが生成されてしまうという問題を発見し、私たちはSPURに報告を行いました。SPURでも同様のテストを行った結果、彼らにも同じ問題が起こり、この結果は共有されました。
そして、この出来事から11カ月が経ち、SPURからこの問題を解決したCopex Rapidのための新しい現像液が完成したとの連絡が入りました。
新製品名は”New”から”N”をもらって、Dokuspeed SL-Nです。
この現像液の使用で、 Copex Rapid 135 は ISO 100/21、 Copex Rapid 120は ISO 80/20 に達しました。
このフィルムにしてはかなりの高感度が得られます!

SPUR SD 2525は、優れたディテール描写とシャープネスを目的に設計された現像液です。
通常、この性能を有する現像液は必然的に銀粒子が大きくなりますが、SPUR SD 2525は比較的小さい粒子を保つことができます。
また、この現像液は多くのフィルムで公称感度を実現することができます。
現像液は2液に分かれていて、混合して作業溶液を作成します。このような2液混合タイプの場合、濃縮液の貯蔵寿命は非常に長いものとなります。
サンプル写真は ISO 320/26°で露光されたTri X 135と、ISO 400/27°で露光されたRollei RPX 400 120です。
**写真はフィルムから直接スキャンしたものです。
今日は、みんなの人気者 ローライのオールラウンド現像液「スーパーグレイン」を少し詳しく見てみたいと思います。
はじめに「スーパーグレイン」のヒストリーを少しお伝えしましょう。
この現像液は、ヨーロッパで非常に人気のある 「Amoloco AM74」の処方に基づいています。
特に、面倒くさがりの写真家はみな、この現像液が大好きです―—同感度であれば異なるフィルムでも一緒に現像でき、しかも結果が全く許容範囲内となるのですから。
通常、現像時間はフィルムによって異なります。現像時間が長すぎるとハイライトの濃度が濃くなり、プリントが困難になります。「AM74」は、ハイライトが高濃度になりすぎないようにする補正現像液だったため、これを避けることができ、それゆえプリント作業をより容易なものにしました。
こんなことから「AM74」は学校の写真部でも人気がありました。
私モーグが学校の写真部にいたときも、この現像液をロジナールと共に使ったことを覚えています。
他の特徴として、微粒子および比較的高いシャープネスがあります。ほとんどのフィルムは「AM74」で公称感度に達しました。
「AM74」の子孫である「ローライ スーパーグレイン」にも、上に述べた機能があります。
「スーパーグレイン」は、きめの細かい、それでいてシャープな結果を実現できます。
微粒子なのは、現像剤に物理的現像を可能にする多くの錯体形成物質が含有されているからです。また現像液のpH値は、拡散速度と現像速度のつり合いが取れるよう設定されています。
したがって、現像過程の中で物理的現像と化学的現像は、バランスを取りながら同時に起こっています。シャープネスは化学的現像が担当しています。
では、物理的および化学的現像とは何でしょうか?
フィルムが物理的に現像されると、銀ハライドは乳剤から移動して現像液中の物質と錯体を形成し、それらの錯体は乳剤中の現像コア(露光を受けた銀ハライド)に移動します。
この現像スタイルは、化学的現像よりも細かい粒を生み出します。物理的現像された銀は、コンパクトで球形です。
一方、化学的現像は、乳剤中の現像液による、露光された銀ハライドの減少を意味します。 化学的現像された銀はより粗くそして糸状です。
少量のヒドロキノンおよび一硫酸塩を使用することで、現像剤は長い貯蔵寿命を有し、また高希釈で美しいトーンを生成します。
あなたが望めば、同感度の、異なるフィルムを一緒に現像することができます。
そしてそれらの結果が満足のいくものになることを望むでしょう。
私は、このようなフィルム現像方法を好んでは行いません。各々のフィルムに対してそれぞれの現像手順で最高の結果が得られるように試みます。
もちろん通常通り、「ローライ スーパーグレイン」は各フィルムの個別現像に使用できますし、優れた結果をもたらします。
今回の記事では、希釈率と現像時間の違いが結果にどのように影響するのかを、テストを交えて見ていこうと思います。
テストには、「ローライ RPX 100」と「ローライ スーパーパン 200」の2種類のフィルムを使用しました。
「RPX 100」は、直線の濃度グラフを描き、標準的なフィルムを表します。露出しやすく、また現像し易いです。
「Superpan 200」は、S字型の濃度グラフを描きます。この種のフィルムは、シャドウ部で弱く、中間トーンで強いコントラスト、そしてハイライト部で低いコントラストを持ちます。
「スーパーグレイン」現像液のラベルには、1+9、1+12、1+15 の希釈が示唆されています。
もちろん、これらの間の全ての希釈で行うことができますし、1+9より低希釈、1+15より高希釈で使用することもできます。
私モーグは1+20を好んで使います。
「ローライ RPX 100」では、希釈1+20で現像を行いました。
結果の予測は可能なのかをみるため(規則性を見出すため)に、以下の条件で、現像時間を変えてテストを行いました。
露光:ISO 100/21°
希釈:1+20
現像温度:20℃
攪拌:30/30/1
現像時間:7分/7.5分/8.5分
下のグラフを見ると、この現像液へフィルムがどのように反応するか予測が立てられることがわかります。
現像時間は常にゾーン8で決定されます。
現像時間が長くなるとコントラストがどのように強くなるかがわかります。
現像時間7分では、N-1.5 現像(低コントラスト)となっています。
緑グラフ(7分)のゾーン9.5で、青色のDIN/ISOグラフのゾーン8と同じ濃度に達しています。
現像時間7.5分では、N-0.75 現像(低コントラスト)となっています。
現像時間8.5分では、N+1 現像(高コントラスト)となっていますね。
赤グラフ(8.5分)のゾーン7で既に、青色DIN/ISOグラフのゾーン8と同じ濃度に達しています。
ここで、現像時間8分のグラフとして投影線(水色の点線)を引いて予測を立てることができます。ゾーン8で水色グラフ(8分)と、青色DIN/ISOグラフは同じ濃度になっています。
現像時間8分くらいのところで、N 現像(通常コントラスト)になることが読み取れますね。
*注*このテストでは、コントラスト調整の現像で通常行われるような露光感度の補正は行っていません。

次に、「ローライ スーパーパン 200」では希釈率を変えてテスト結果を比較しました。
このフィルムの実効感度は、ほとんどの現像液において最高でISO 100/21°です。
そして非常に頻繁に、この感度はより低くなります。
ですが私はこの知識を無視して、ISO 200/24°の公称感度で露出しました。
露光:ISO 200/24°
希釈:1+12、1+16、1+20、1+28
現像時間:8分
温度:20℃
攪拌:30/30/1
グラフのS 字型は、このフィルムの特徴です。これもゾーン8で、希釈率を変更した場合の結果の予測可能性を見ることができます。
もちろん、現像時間が同じであれば、低希釈液は高希釈時に比べて、はるかに高い濃度をもたらします。
低希釈時は高コントラストとなり、高希釈の場合は低コントラスを示すことがグラフから読み取れます。
ゾーン8を見ると、希釈の違いによるコントラストの違いがほぼ等間隔で現れています。
このことから、希釈の違いによっても結果の予測は立てられることがわかります。
1+28の結果は興味深いものです―—グラフはS字型を描いていません。
Sを描くには、もちろんコントラストが低すぎます。
現像剤の量がフィルムを完全に現像するのに十分ではなかった可能性もあるなと、私はそんな疑いをもっていました。でも、36露光フィルムを完全に現像するためには希釈1+20で240mlの作業溶液があれば十分であることを知っていました。ですから、テストストリップの長さが16露光分だけであるので、1+28の希釈でも、現像剤の量は十分に足りていたと考えられます。

では、これら長時間にわたったテストの総括を含め、この現像液について以下にまとめてみます。
「ローライスーパーグレイン」現像液は:
・非常に良好なオールラウンド現像液である
・結果の予測が容易である
・多くのフィルムで公称感度に達する
・粒子が細かい
・有害物質の含有量が非常に少ないため、他の多くの現像液に比べてより”エコ”である
・ハイライトの補正効果は、広い輝度範囲のフィルムを現像する必要がある場合に最適
・135mmと120サイズフィルムの場合は特に、1本のフィルム内にコントラストが大きく異なるであろう多くの異なる写真が存在するため、このような補正現像液は非常に便利
・シートフィルムにも使用可能。回転現像は上手く動作する
尚、私はトーンがきれいに見えることから、希釈は1+20をおススメします。
ですが、トーンについて定量化するのは難しく、もちろん非常に主観的なものです。
これを読んでくださっている皆さんが、皆さん自身によってテストを行ない、ご自身で決定されるのであれば、それが一番です!
Tim Moog(Silversalt)
以下は、ISO 800/30°で露出されたTri X 135のサンプル写真です。
コントラストはすっきり、ハイライトは吹き飛ばされていません。
ランプの写真のハイライトは、フラッシングや焼きこみによって(そこによりディテールを得ることができ)簡単に救済可能です。
全ての写真は何の操作もせずネガから直接スキャンしたものです。
以下は、Rollei Infrared 400 4×5 x R09現像液 によるサンプルフォトです。
このフィルムは、赤外線領域まで感光性のある通常フィルムとして使用できます。そのため、必ずしも赤外線用のフィルターを必要としません。もし強い赤外線写真の効果を必要としない場合は、フィルターなしで撮影することができます。
私は、このフィルムのミドルトーンにおける強いコントラストが本当に好きです。
もちろん、弱いシャドウ部 (白い石の後ろの非常に暗い背景)と、ハイライト部コントラスト(石の非常に明るい部分)が代償を払うことにはなりますが..(ミドルトーンに素敵なコントラストを得る代償として、シャドウ部とハイライト部のディテールはそれゆえ失われます)。
この日の天気は晴でした。ですから、コントラストが既にかなり高かったため、このフィルムの露出は簡単ではありませんでした。
フィルムは ISO 100/21で露出されています。シャドウディテールがやや良く出ています。
あなたがフィルムと現像液の性格をよく知っているのでしたら、その知識は、あなたの被写体に フィルムx現像液の正しい組合わせを使用できる というアドバンテージとなります。
画像はネガからスキャンしたものです。データは以下の通りです。
現像液:R09
希釈:1+49
現像時間:15分(20℃)
もちろん JOBO2520タンクで回転現像を行いました^^


ドイツニュルンベルグから素敵な小包が届きました。
Gossenからです。
ライトメーター Starlite 2です!
私モーグは、長年 信頼できる Minolta Spotmeter Fを使用してきましたが、これでいよいよ引退へと送ることになりそうです。
現在、ゴッセンはニュルンベルグにありますが、もともとは私の故郷 エアランゲンから来ています。エアランゲンに現存する旧ゴッセン本館の入り口には「Messen ist Wissen」(測定は知識)の刻印が刻まれています。
Starlite 2 には、ゾーンシステム用の組み込みスケールがあります。
頭の中で素早くこの計算を行うのは慣れていますが、それを表示できるのは確かに便利です。ワークショップやプライベートレッスンの際にも役立ちそうです^^
私は本当に今、Starliteを試すことに興奮しています!




SPURが素晴らしいのは、最高の現像液とデータシートだけではありません、薬品が入っている製品ボトルもまたしかりです。
ブラウンカラーのプラボトルは、酸素がボトルに入るのをブロックする非常に高価なものが採用されています。また、キャップ内側のシールも気密性をより高めるのに貢献しています。
ボトルから液体を注ぐのが簡単に行え、またプラスチックボトルはガラス瓶と違って暗室での保管が安全に行えます。