An Old Book

この本は1930年代から1960年代のドイツにおける、写真に関する有名な教科書でした。

『新しい写真学校』ハンス・ウィンディッシュ著 おぞましき1943年の第8版です。

カメラの使い方、ライティング、現像およびプリント方法に至るまでをカバーした、非常に包括的な内容となっています。


乳剤が当時から大きく変化しているため、今日ではあまり価値のない古いレシピも多数載っています。たとえば、スーパー補正現像液の Windisch がよい例です。教科書の中で印象的に示されています(左右に区切られた写真右側が当時の標準現像液、左側がWindisch現像液使用の結果。ハイライト部が大幅に補正されていますね)。

理論もたくさん書かれています。が、中にはもちろん時代遅れのものも。

なんにしても、写真の過去を訪れるのは興味深いことです。

🎄最後まで読んでくださったみなさんへ✨メリークリスマス✨🎄

Update:RodinalにおけるFomapanの現像データ

私たちは、Adox ロジナール現像液におけるフォマパン100、200および400の感度および現像時間のテストを行いました。

フィルムサイズ:35mm
使用タンク:(もちろん!)JOBO 1510タンク

フォマパン100
露出:ISO 100/21°
希釈・時間:Adox Rodinal 1 + 49、20℃、13.5分
攪拌:30/60/3(最初の30秒は連続倒立攪拌、その後60秒ごとに3回の倒立攪拌を時間がくるまで繰り返します)

フォマパン200
露出:ISO 100/21°
希釈・時間:Adox Rodinal 1 + 49、20℃、16分
攪拌:30/60/3

フォマパン400
露出:ISO 200/24°
希釈・時間:Adox Rodinal 1 + 49、20℃、16分
攪拌:30/60/3

Sample Photo: 写真表現力の向上に 知る人ぞ知る SD2525

SPUR SD 2525は、優れたディテール描写とシャープネスを目的に設計された現像液です。
通常、この性能を有する現像液は必然的に銀粒子が大きくなりますが、SPUR SD 2525は比較的小さい粒子を保つことができます。
また、この現像液は多くのフィルムで公称感度を実現することができます。

現像液は2液に分かれていて、混合して作業溶液を作成します。このような2液混合タイプの場合、濃縮液の貯蔵寿命は非常に長いものとなります。

サンプル写真は ISO 320/26°で露光されたTri X 135と、ISO 400/27°で露光されたRollei RPX 400 120です。
**写真はフィルムから直接スキャンしたものです。

Messen ist Wissen von Gossen!

ドイツニュルンベルグから素敵な小包が届きました。
Gossenからです。
ライトメーター Starlite 2です!

私モーグは、長年 信頼できる Minolta Spotmeter Fを使用してきましたが、これでいよいよ引退へと送ることになりそうです。

現在、ゴッセンはニュルンベルグにありますが、もともとは私の故郷 エアランゲンから来ています。エアランゲンに現存する旧ゴッセン本館の入り口には「Messen ist Wissen」(測定は知識)の刻印が刻まれています。

Starlite 2 には、ゾーンシステム用の組み込みスケールがあります。
頭の中で素早くこの計算を行うのは慣れていますが、それを表示できるのは確かに便利です。ワークショップやプライベートレッスンの際にも役立ちそうです^^ 
私は本当に今、Starliteを試すことに興奮しています!

Tips:SPURの秀逸ボトルは捨てずに再利用!

SPURが素晴らしいのは、最高の現像液とデータシートだけではありません、薬品が入っている製品ボトルもまたしかりです。

ブラウンカラーのプラボトルは、酸素がボトルに入るのをブロックする非常に高価なものが採用されています。また、キャップ内側のシールも気密性をより高めるのに貢献しています。
ボトルから液体を注ぐのが簡単に行え、またプラスチックボトルはガラス瓶と違って暗室での保管が安全に行えます。

機能良し、使い勝手良しの有用なボトルですから、捨ててしまうのはあまりにももったいない!
空になったボトルは保管し、他の現像液の保管ボトルとして再利用することをおススメします。

あるいは、500mlボトルの現像液を半分使用したら、保管しておいた250mlボトルに移し替えることによってボトル内部で薬品が多量の酸素に触れるのを避けることができます。

もちろん、ボトルは再使用する前によく洗浄して下さいね^^

New!:シネスティル 現像サービス始めました

シルソルの現像ラボに、シネスティル BWxx 135 フィルムの現像サービスが追加になりました!

このフィルムのネガは、非常に微細な粒子を持ちます。
私たちの方法で現像する場合、公称感度に比べ1 DIN(1/3ストップ)以上の感度を得ることが可能です。
公称感度は 太陽光(5500 K)でISO 250/25° ですが、撮影はISO 320/26° で行うことができます。撮影はISO 320/26° で行ってください。

このフィルムは、レムジェット層が除去されたシネマフィルムであり、また静電気保護層も除去されています。
そのため、このフィルムを大きな現像ラボで自動処理した場合、フィルム上に雷のような光模様(ライトニングパターン)がでる可能性があります。
それゆえこのフィルムには、注意深い手作業による現像処理が推奨されます。

あなたが撮影したフィルムを私たちまでお送りください。
私たちが現像を行い、あなたの元へ返送します。
また、フィルムは処理工程の最後に、帯電防止処理および抗真菌溶液処理を行います。

サンプルフォトはショップページ(https://goo.gl/PAzdXR)の一番下に掲載しています☟

シネスティル BWxx 135 フィルム現像サービス:https://goo.gl/PAzdXR

【upload:動画 JOBO CPE-3プロセッサの使用方法】

みなさまからお問合せをよくいただくので、JOBO CPE-3プロセッサの使い方についての動画を作成しました。
プロセッサを使用することで、いくつもの利点が得られます。

・フィルム現像に必要な薬品量が少なくてすみます。
・温度が安定しています。
・手動の攪拌現像に比べ、より高いフィルム感度に達することができます。

これらのことからより良いネガとプロセスが得られ、経済的にも節約ができます^^

CPE-3 は35mmから120サイズ、最大4x5までのフィルムを現像できます。
また、カラーおよび白黒プロセスにご使用になれます。

JOBO CPE-3を使用したフィルム回転現像プロセス:
https://www.youtube.com/watch?v=H1eZnWRHziI

Youtube Silversaltチャンネル:
https://www.youtube.com/user/SilversaltJapan

【ハイランドの引伸ばし機で最先端のアナログフォトグラフィ!】

日本の皆さんからは、スプリットグレード、LED冷光源や濃度計などで、その品質の高さから信頼の元に支持を得ているドイツ ハイランド社ですが、彼らは引伸ばし機も提供しています。

写真にあるのは、ネガサイズ50x60cm(20x24インチ)用の引伸ばし機です。これは水平投影のためのものです。

全ての引伸ばし機には、ハイランド製のLEDライトとスプリットグレードシステムが装備されています。
もう、はっきり言って最新最先端にして最強のフルスペックです!!
フォーカシングにはレーザーが使用され、より小さなサイズも利用可能になります。
引伸ばし機は全てオーダーメイドにて製作されます。

ご興味のある方は、私たちまでお問い合わせください。