【ついに完成!シュプールの新現像液Dokuspeed SL-N】

最高の結果をもたらすことで知られている、素晴らしい組合せのアグファ Copex Rapid とシュプール Dokuspeed SL 現像液。
でも、アグファのこのフィルムは既に製造は行われておらず、在庫分から出荷されているだけの古いフィルムです。
もはや新鮮でないこのフィルムと、以前のDokuspeed SL現像液を使用した場合、ネガ上に不均一な現像スポットが生成されてしまうという問題を発見し、私たちはSPURに報告を行いました。SPURでも同様のテストを行った結果、彼らにも同じ問題が起こり、この結果は共有されました。

そして、この出来事から11カ月が経ち、SPURからこの問題を解決したCopex Rapidのための新しい現像液が完成したとの連絡が入りました。
新製品名は”New”から”N”をもらって、Dokuspeed SL-Nです。
この現像液の使用で、 Copex Rapid 135 は ISO 100/21、 Copex Rapid 120は ISO 80/20 に達しました。
このフィルムにしてはかなりの高感度が得られます!


【Spurの現像液について】

シュプールは、多種類の現像液を提供しています。

それら全てに共通しているのは、単なる古い現像液のリミックスやリネームなどではなく、本当の意味で「新しい現像液」であるということです。

これら現像液の背後にいる開発者のヘリバート・シェイン氏は、ケルンで写真工学を学び、1979年にフォトケミストリ(写真化学)エンジニアとしてのディプロマを修了しています。

彼の主な研究は「酸性およびアルカリ性のPh範囲における2,4-ジアミノフェノールの現像特性について」(「2,4-ジアミノフェノール」は「アミドール」としても知られています)でした。

今日では、デジタル写真に引き継がれたため、フォトケミストリを学べるこの学部は存在せず、もはや教える者の存在しない学問となってしまいました。
フォトケミストリは非常に複雑なトピックであり、通常の化学者はあまり知識を持っていません。フォトケミストリーは死にゆく科学なのです。

シェイン氏はまた、他の企業向けにも現像液を開発していますが、それらは”SPUR(シュプール)”のブランド名のもとでは販売されていません。

シュプールは、Adox CMS やAgfa Copex Rapid のようなドキュメントフィルムを、通常の写真撮影用途として使用可能にする特別な現像液のメーカーで知られています。
しかし、彼の「普通の」フィルム用の現像液もまた、例外なく素晴らしいものです。

シュプールのトレードマークは、非常に詳細なデータシートであり、フィルムをどのように露出し、現像するべきかについて正確に指示しています。
また、シェイン氏は、現像液の環境への悪影響を可能な限り小さく抑えるよう、常に努めています。

現像液の種類はかなり多いため、各現像液の特別な機能について、以下にごく短く要約しました。
どの現像液があなたの目的に適しているかの判断にお役立てください。

SPUR 製現像液クイックガイド:

Acurol N : 高シャープネス、細やかな色調
Dokuspeed SL : Agfa Copex Rapid専用ドキュメントフィルム特別現像液
HRX: 最微粒子現像液
SD 2525 : マイクロコントラスト、高シャープネス
SLD : 高感度現像液
Speed Major : 高感度現像液、プッシュ現像液
Nanotech UR : Adox CMS II および SPUR Othopan UR 専用ドキュメントフィルム特別現像液