Foma Ortho 400 120フィルムをSPUR Silversalt現像液で現像するにあたり、ストウファ グレーウェッジを120フィルムの上に置いてテスト露光をしました。この方法でネガサイズ6×6で露光を12回行うことができました。非常に時間のかかる手順です。
私の希望はフィルム実効感度 ISO 200/24°くらいでした。
そこでISO 400/27°で4回、ISO 200/24°で4回、ISO 100/21°で4回露光しました。
現像は、新製品のJOBO SilverBaseを使った回転現像をチョイス。回転現像にすることで現像液を大幅に節約できます。
露光ISO100/21°(黄グラフ)のフィルムから始めたのですが、シャドゥディテールが弱いことに驚きました。このフィルムの実効感度は、おそらくISO50/18°かそれ以下でしょう。濃度グラフは強いS字型を示しています。
ゾーン1にはシャドゥディテールがありません。そこからゾーン6まではコントラストが強く、そこからはコントラストが弱くなっています。
良好なシャドゥディテールを得たい場合、公称感度よりも3ストップ以上露光する必要があります。この場合、ミドルトーンの濃度が高くなりやすいので注意が必要です。
このフィルムはシャドウが弱いことを受け入れ、フィルムの性格に合った被写体を選ぶことをお勧めします。
もちろん、反転攪拌を行う場合、濃度グラフの形が大きく変わる可能性もあります。
<ISO 100/21°で露光する場合の推奨データ>
zone 4.5~8 の高濃度には(黄グラフ):希釈1+26、温度20℃、時間10分、回転現像
より低濃度を好む場合(緑グラフ):希釈1+30、温度20℃、時間10分、回転現像
ISO200/24°(紫)とISO400/27°(赤)のグラフは、ISO100/21°(黄)グラフと比べるとまったく異なり、S字がさらに強くなっています。
シャドウディテールは非常に弱いです。Zone3では少し濃度が出ています。
Zone 5からZone 6.5まではコントラストが非常に強く、Zone 6.5以降は普通になります。
ISO 200/24°と400/27°はISO 100/21°と比べてハイライト部のコントラストが強いです。
シャドウディテールに関しては、ISO 200/24°(紫)で露光しても400/27°(赤)で露光してもあまり変わりはありません。
ベース&フォグは、すべてのテスト露光でlogD 0.22程度と低いです。
<ISO 200/24°で露光する場合の推奨データ>
希釈1+24、温度20℃、時間12分、回転現像
<ISO 400/27°で露光する場合の推奨データ>
希釈1+20、温度20℃、時間13分、回転現像
まとめ:
データを見る限り、私は黄色のグラフ(ISO100/21°)を好みます。しかし、グレーウェッジだけでなく、実際に被写体の異なる露出でのネガを見るのは興味深いです。反転攪拌を行う場合は、現像時間を10%追加することをお勧めします。これで、あなた自身のテストに良いスタートが切れるはずです。