【Report:Adox Polywarmtone IIの外観について】

期待のアドックスの新ペーパー Adox Polywarmtone II の続報です!

これらは、同じネガを使用して現像し、異なるペーパー(Adox Polywarmtone II と Adox MCC 110)でプリントしたものです。
ポリウォームトーンにはウォームトーン現像液(Adox Neutol WA)、MCCにはニュートラル現像液(Adox Neuol NE)を使用しましたが、これら現像液間では、もたらされる結果は小さなものです。違いは現物を直接見比べたときのみわかる程度です。

ということで、現像液による差異は考慮せず単純にペーパーの違いだけでみてみます。
MCCペーパーのは右下半分に、ポリウォームトーンペーパーは左上です。ボーダーラインを下部と上部に2本の赤線でマークしてあります。
どちらのプリントも、プッシュされたネガのストレートプリントです。したがって、シャドウディテールはあまり良くありません。
ペーパーによってイメージの現れ方が大きく異なっているのがわかります。
Adox Polywarmtone II は美しく、豊かな温かみのあるトーンがあります。シャドウに深みがあり、コントラストが弱く見えることはありませんが、紙ベースはもちろんMCCのピュアホワイトより暖色系であるため、コントラストは技術的に低くなります。

あまりにも多く(の情報)が失われるため、印画紙の性質を説明する際、スキャンしたプリントをスクリーンに表示する方法は適していると言えません。
ですが、この結果は一目瞭然という形でおわかりいただけそうですので、リント結果について文章で補う形でレポートさせていただきました。